7月5日のすずかけ台での道場に、アステラス製薬・合成技術研究所 岡田稔所長にお越しいただき、同社の事業概要、成長戦略、研究開発戦略、そして、技術開発が製薬企業の企業価値に如何に貢献しているかのお話を伺い、製薬企業の使命、製品開発の取り組み姿勢等につき、約1時間にわたりご説明いただいたあと、AGL学生から活発な質問が出され、予定の2時間を大幅に上回ることとなりました。同社からは、岡田所長の他、人事部部長・関根輝氏、技術戦略部次長・勝山一晃氏にもご参加いただき、学生からの質問に対応いただきました。
製薬企業は、AGLでも初めての業界ですが、グローバル市場では、海外メーカーがケタ違いの「大手」であり、日本企業は15位以下の状況ですが、その中で、同社は、得意分野を絞り、同社が得意とし高い専門性が活かせるいくつかのターゲット分野で世界市場の「グローバル・カテゴリー・リーダー」を目指すという成長戦略を掲げ、その分野に経営資源を集中させる戦略をとっているとの説明がありました。また、岡田所長からは、研究の段階から実際に製品となる確率が約1/30,000の世界での研究開発・技術開発の難しさのお話もありました。
学生からは、認可を得るまでのプロセス、市場性等につき、活発な質問が出され、特に、薬品の安全性に対する取り組み・姿勢等について議論させていただきました。
岡田所長、関根部長、勝山次長、貴重なお時間をいただきありがとうございました。