文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業による支援期間の終了に伴い、平成 30年度3月末に終了となったグローバルリーダー教育院のWEBページです。アーカイブとして残してあります。 グローバルリーダー教育課程は、今後も学内で継続されます。同課程に関する情報は、新 HP に随時アップされますので、(こちら)をご確認ください。
AGL:グローバルリーダー教育院

文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業による支援期間の終了に伴い、平成 30年度3月末に終了となったグローバルリーダー教育院のWEBページです。アーカイブとして残してあります。 グローバルリーダー教育課程は、今後も学内で継続されます。同課程に関する情報は、新 HP に随時アップされますので、(こちら)をご確認ください。
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2015.05.08

H27年度山田道場WHAT'S GOING ON 『Living in Cambodia!: Alternative Way to create Social Development by Responsible Tourism Case study at Cambodia<カンボジアで遺跡と暮らす~遺跡と観光にみる新しい成長のかたち~>

Guest Speaker: Mai Yoshikawa, Napura-Works
<吉川舞、ナプラワークス>

2015年4月24日(金)、大岡山キャンパスにてナプラワークスの吉川さんをゲストスピーカーとしてお招きしお話を伺いました。吉川さんは「遺跡生態系」の活性化をキーワードに、カンボジアの文化遺産地域の住民の方々との関わりの中で、新しい観光のあり方の実現に取り組まれています。
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カンボジアにはメコン川やトンレサップ湖を中心に、およそ4,000か所以上の文化遺産・歴史的な痕跡があり、現在も積極的に調査・研究が進行しています。カンボジアで文化遺跡の保存を重視するようになった背景には歴史的経緯があることを知りました。
吉川さんがカンボジアで活動されるようになったきっかけは、学生時代に大学の授業の一環でサンボープレイクック遺跡を訪れたことです。それまで、吉川さんは化石や古代遺跡に関心を持ち、文化遺跡とその地域住民の関係に注目して、様々な国の遺跡を訪れていました。各地の観光客-地域住民―遺跡の関係を見つめる中で、カンボジアのサンボープレイクック遺跡を訪れた吉川さんは、この地で地域住民と自然環境、遺跡が共存していることに衝撃を受けました。それ以来、学生時代からカンボジアに携わり続け、在カンボジアの遺跡修復チームの広報事業などを経て、現在はミクロな視点で観光産業の経済効果を地域の活性化につなげ、観光客と地元の方々とがより直接的な関係を築けるよう活動をされています。
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現地によりそい、自分の強みを活かすことに集中し、文化遺産を通してその地の文化のよさを引き出し伝えていらっしゃることは、グローバルに活動する具体的なイメージとなり、自分自身のフィールドを広げる上で役立てたいと感じました。

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吉川さんは、日本との政治、生活文化面の違いから苦労されている点も多くあるものの、ご自身が観光ビジネスに携わることで地域に貢献できる可能性があることを信じて、取り組んでいらっしゃる印象を受けました。自分自身を成長させながら課題へのアプローチを工夫されている姿勢を見て、今後私も吉川さんのように強い意志を持ち続け自分の可能性を伸ばし続けていきたいと思いました。
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講演後もご経験をお話頂きありがとうございました。
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文責:井口友莉(物質科学創造専攻 修士2年、AGL4期生)