グローバルリーダー教育院は、東工大の総力を結集し、さらには一橋大学との文理共鳴をはじめ、産官学と綿密な連携を図りながら、社会が求めるグローバルリーダーの育成に日々取り組んでいます。そのためのプログラムとして、「道場」や「オフキャンパス教育」などの学びの場を学生に提供し、一定期間の中で世界とわたりあえる能力を修得できるよう力を注いでいます。
しかしながら、AGLは何かを一方的に教え込むところではありません。むしろ、学生自身が積極的に「グローバルリーダー教育院」という環境を活用して、自らが目指すリーダーとしての資質やキャリアを汲み取ってほしいのです。そのための「道場」であり、「オフキャンパス教育」であるということを常に念頭において行動することで、必ずや道は開けるでしょう。我々は、そんな学生を全面的にバックアップするとともに、そのための理想の環境を作り出すことに最大限の力を注いでいきます。
AGLの「道場」は、グローバルリーダーの育成を目標に、専門分野の垣根を超え、学生同士が互いに「切磋琢磨」する場であり、人間としての成長が期待されています。人間は考える葦であり、考えることの起源は「ものつくり」と結び付いています。道具や「もの」をつくることにより、人間の脳は飛躍的に進化したといえます。「切磋琢磨」の言葉も「ものつくり」に由来したものです。そこで、本道場では「ものつくり」の基本について実際に経験し、理解するとともに、グループワークで具体的な製品開発やビジネスモデルの構築について挑戦する場を提供します。
「Global」とは世界の人材とcompetitiveな状況であり、「Leader」はその中で技術やサービス、政策、事業等において新たな価値を創造し、形にしていくことを求められる存在です。本道場では、Innovation、Marketing、Diversification、and Executionをキーワードに、そうしたcreativeな人材を輩出します。世界レベルで物事を考え活躍の場を求めていくのが当たり前の世の中にあって、さまざまな場所・組織でAGL出身者が活躍し、ネットワークを構築していく。そのくらいの気概をもって、門を叩いてほしいと考えています。
本道場は、学術、経済、文化等の様々な組織を牽引するリーダーを養成することを目的とし、専門性やグループワークの対象の幅を拡げるため、一橋大学との組織的連携により教育課程を構築・運営していきます。言語的な能力があったとしても望ましい合意形成や結果を出せるリーダーシップにはいたりません。本道場では実務的なグループワークやプロジェクトの遂行、オフキャンパス教育を通じて、俯瞰力、コミュニケーション力、行動力などを訓練していきますが、同時にリーダーとしての行動規範、自己トレーニングの仕方などを実践的に学ぶ場としていきます。