2018.06.14
H30年度山田道場WHAT'S GOING ON『WORKSHOP/Lean Launchpad -#4 ;<事業創造実践ワークショップ:リーンローンチパッド第4回>
Facilitators; Takashi Tsutsumi/Masato Iino, Learning Entrepreneur Lab.<ファシリテーター:ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ/堤孝志、飯野将人>
事業創造実践ワークショップ「Lean Launchpad(LLP)」の第4 回を6月8日(金)に行ないました.今回の道場に向け,前回の宿題で製作したMinimum Value Product(MVP)コンテンツを用いて,各チームが顧客になり得る人たちにインタビューを行い,Early Adopter(EA)を探してきました.
道場の前半はそのインタビュー結果と各チーム考えてきた自己強化ループの共有・議論を行いました.どのチームもEAを見つけることができたという内容の発表でしたが,全体を通して,Product Market Fit(PMF)の視点での判断・確認が不十分であるという指摘が多く見受けられました.インタビュイーの方がEAかどうかを判断するためには,ニーズのメカニズムの存在とPMFの確認の両方が必要です.EAを見つけるためのインタビューにおいて,自分たちで立てたニーズのメカニズムの仮説を検証することに偏向してしまっている状況があるのかもしれません.全チームにとって,ここで一度基本を振り返り,ニーズのメカニズムとPMF両方の視点を再確認する良い機会になりました.その中でも,チーム「TUG」は,宿題の自己強化ループをすかさずMVPコンテンツに組み込んでおり,その上でインタビューを行い,ニーズのメカニズムとPMFの両視点からEAを探してきていました.
後半はファシリテーターである堤孝志さんによる「競争優位性と実現化戦略」に関する講義が行われました.前回と同様に,競合や類似の製品・サービスに対してどのようにして先手を打ち,負けないものにしていくかというのがメインのトピックです.今回は,自分たちの製品・サービスが既存のカテゴリーに分類され他の商品の中に埋没してしまうことを避けるために,自ら新しいカテゴリーを積極的に定義し,その新カテゴリーにおいて「小さな池の大きな魚」になるのが重要であることを説明していただきました.自分たちの製品・サービスのカテゴリー名・ブランド名を考えるために,既存製品,特に小林製薬の商品を参考にしながら,新カテゴリーを定義する要素について学びました.
次回の講義までに各チーム,自分たちの製品・サービスのカテゴリー名およびブランド名をMVPコンテンツに盛り込み,更なるEA探しを行います.次回講義では,検証済のビジネスモデルをもとにビジネスプランを作成していくため,EAが見つかっていることが必須条件です.みなさん,お互い頑張りましょう!
ファシリテーターの堤さん、飯野さん、今回も大変有意義なアドバイスありがとうございました。
(文責:松尾博史 東京工業大学機械系エンジニアリングデザインコースD1、AGL7期生)