文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業による支援期間の終了に伴い、平成 30年度3月末に終了となったグローバルリーダー教育院のWEBページです。アーカイブとして残してあります。 グローバルリーダー教育課程は、今後も学内で継続されます。同課程に関する情報は、新 HP に随時アップされますので、(こちら)をご確認ください。
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文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業による支援期間の終了に伴い、平成 30年度3月末に終了となったグローバルリーダー教育院のWEBページです。アーカイブとして残してあります。 グローバルリーダー教育課程は、今後も学内で継続されます。同課程に関する情報は、新 HP に随時アップされますので、(こちら)をご確認ください。
教育システム
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2017.10.17

H29年度山田道場WHAT'S GOING ON『Programming Boot Camp 2017 #1(全6回)』

Programming boot campは、自分達が思いついたアイディアを形にするための技術力をつけるきっかけにすることを目的とした学生発案の道場menuで、2015年に始めてから3年目となります。
今回も、ギルドワークス株式会社から、上野さん、佐々木さん、瀬戸さん、越さん、水谷さん、原さん、川瀬さんの7名の方のメンタリングの元、各チームが実際に「動くwebサービス」を作り上げます。

2017年10月9日(月)にその第1回目を開催しました。社会学から情報処理まで様々な学問領域で学ぶ東工大生(AGL所属生以外も含む)や一橋生、東大生などが合計16名参加しました。
今回はまず、ギルドワークス株式会社・上野さんのファシリテーションの下、「モブ・プログラミング」を体験しました。モブ・プログラミングは、最近注目を集めているチームでのプログラミング手法で、一つのPC画面をスクリーンに投影し、プログラミングを、議論しながら指示をして行くメンバーと、コードを入力して行くドライバーを、数分ごとに交代しながら進行していきます。


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今回は「ローマ数字の計算を実行する」という課題が出題され、第1問目の「I+I=II」を満たしながら「I+V=VI」のような複雑な問題まで満たしていくプログラミングを書きました。参加者にはこれまでプログラミングをしたことのない人も多くいましたが、インターネットでコードを検索したりチーム内で議論したりしながら進めました。このモブ・プログラミングで、プログラミングが地道な作業の積み重ねであることを痛感しました。またチームで常に共有しながら進めることで、チームの一体感を保ちながらコードを学ぶことができました。コードに関する知識量も大切ですがそれと同じくらい、プログラミングの進め方の方針を持ち取り組むことや、柔軟に試しながら積み上げる姿勢が大切であると感じました。

その後、各自今回のprogramming boot campでやりたいテーマを発表しあい、最終的に以下5つのチームを結成しました。
(1)有子山・藤岡・篠原: 地図をベースにしたヒアリ防除システム
 アリを見つけた市民が気軽に投稿し、迅速なヒアリ発見と周知を目的としたサービス
(2)土屋(春)・根津・松浦・矢島: SNSとリンクした投げ銭システム
 気に入った投稿者へ視聴者が「投げ銭」を還元するサービス
(3)甲斐・日高: 留学生観光ガイド×訪日観光客のマッチングサイト
 旅行へのこだわりのある訪日外国人が、日本で暮らす留学生にアテンドしてもらうことのできるサービス
(4)井口・逢坂・川口・土屋(泰): ルート検索に特化した地図サービスLente
 簡単にわかりやすい地図を自動でつくるサービス
(5)高田・寺田・長村: 後継者を探す中小企業×起業を目指す学生のマッチングサイト
後継者を模索する中小企業と、起業への意識の高い学生が出会うことのできるサービス

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最後に、ギルドワークス株式会社の上野さん・佐々木さんのファシリテーションで、「ストーリー・マッピング」および「ユーザー・ストーリー・マッピング」の考え方を、各チームのwebサービスに当てはめて実践し発表しました。
まず1つ目に、「ストーリー・マッピング」として、サービスのコアとなるコンセプトや提案価値を明確にするコンセプトストーリー作りました。次に「ユーザー・ストーリー・マッピング」として、時系列に沿いユーザーの行動とサービスの利用場面、機能を整理していきます。この2つの作業を通して、ユーザーの求めるサービスの機能と、他サービスと差別化したい点が理解しやすくなり、参加者への発表・質疑応答で、各自のサービス概要の伝わりづらい部分などを客観的に把握することができました。

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このように第1回目はプログラミングの体験からチーム作り、サービスの概要整理まで行いとても充実した内容でした。現段階ではまだ明確に開発する内容を把握しきれない部分もありますが、ユーザーの要求を過不足なく満たすサービス開発のためにも、焦らず他サービスの情報収集を行いながら随時サービス機能やユーザーの利用場面を整理していきたいと思いました。各チームの今後の展開が楽しみです。

(東工大材料コースD2 AGL4期生 井口友莉)