2017.10.24
H29年度山田道場WHAT'S GOING ON『Programming Boot Camp 2017 #2(全6回)』
AGL山田道場/Programming Boot Camp 第2回は,2017年10月18日に行いました.内容は前回 予告されたとおり、コンテナ型仮想化ソフトウェア「docker」とバージョン管理システム「git」のインストールの確認と試行をしました。
dockerやgitは,複数人での開発にあたり、一般的に利用されている開発支援ツールです。これらのツールによって,webサービスを複数人で開発するにあたって生じる多くの潜在的な問題を回避することができます。
しかしながらこれらを使いこなすには多少のスキルを必要とするため、今回は、これらのツールの導入およびCUIによる操作を、実践をとおして習得することとしました。
本題に入るまえに、前回の道場のふりかえりとしてのグループワークが行われました。
前回の道場のあと「ユーザー・ストーリー・マッピング」を練り直したり、さらに深掘りしたりしようと、後日 自分たちで自ら少し進めたチームや、ユーザーを絞りきれず前回つめきれていなかったところを進めたチームもありました。
そこで、ギルドワークス株式会社 川瀬さんと佐々木さんのファシリテーションのもと、これまで「やったこと」およびそれにより「わかったこと」についてチーム内で意見を出し合い、共有し、また他チームの状況についても相互共有しました。
これにより、チームが「やったこと」と「わかったこと」は大きく異なり、やってみて初めてわかることは 非常に多いものである、ということが明らかになりました。
たとえば「ユーザーがわかったことで、サービスが面白いかがわかった」すなわち「ユーザーのことをより深く知ることで初めて,サービスがどのように意義深いものであるかが明らかになった」といったような「気づき」を得ることができました。
このように「わかったこと」の共有まで行うことで、個人間の意見の相違の共有だけでなく、行動の原因となったであろう前提条件を表出させることができるということを、実践をとおして学ぶことができました。
その後、結果をもとに行動の改善を図る通常の反省方法を「シングル・ループ学習」と呼ばれているのに対し,行動を振り返ることでより良い行動を導く手法は「ダブル・ループ学習」と呼ばれているということを教えていただきました.
「ダブル・ループ学習」は効果的であることがわかったため,ワークごとに実行することを積極的に検討しようと思いました.
その後,本題に移り、dockerを触ったことがある人はいない状態からはじめて、3時間でgitとdockerのインストールから試用までを行いました。作業については、オンラインの共有webサービスであるgithub上に、ギルドワークス様が作成していただいたもの(リポジトリ)が公開されており、これを参考に進めました。
内容は、公開されているリポジトリの説明に沿って,個人の端末でdockerサーバを起動し、生成されたファイルをgithubにアップロードするといったものでしたが、個人の端末のOSによってdockerの挙動が異なるなど、難航するところもありました。
作業は終始賑やかな様子で、わからないところは助け合って進みました。
次に、ギルドワークス株式会社 上野さんからgitの基本的な説明をいただきました。
gitの動作の仕組みとさまざまなコマンドの概要を把握することができました。
最後に、各チームで何を次回までにやるのかといったプランを以下のように定め,全員でシェアしました。
(1)有子山・藤岡・篠原---"fire ant"
篠原は開発環境を構築する。
Ruby on Railsの基礎からはじめる。
(2)土屋(春)・根津・松浦・矢島---"T2PAY"
開発環境の構築は完了したので、プログラミングを実際に書いて、git等も活用してみる。
メンバー全員が一つのレポジトリを編集できるようにする。
サービスのトップ画面を作る。
(3)甲斐・日高---"Casual Trip"
開発環境を構築する。
ユースケースおよびモックアップを作成・検討する。
留学生へのユーザーインタビューを行う。
RubyおよびRuby on Railsの基礎を学ぶ。
(4)井口・逢坂・川口・土屋(泰)---"Lente"
開発環境を構築する。
(5)高田・寺田・長村---"otto"
長村は開発環境を構築する。
高田はチュートリアルからはじめて、実際に開発をしていく。
寺田はRailsのチュートリアルから取り組む。必要な機能を報告する。
次回は27日で、内容は進捗報告とプログラミング勉強会です。
文責:寺田圭佑(生命理工学研究科 生命情報専攻 修士2年)