文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業による支援期間の終了に伴い、平成 30年度3月末に終了となったグローバルリーダー教育院のWEBページです。アーカイブとして残してあります。 グローバルリーダー教育課程は、今後も学内で継続されます。同課程に関する情報は、新 HP に随時アップされますので、(こちら)をご確認ください。
AGL:グローバルリーダー教育院

文部科学省博士課程教育リーディングプログラム事業による支援期間の終了に伴い、平成 30年度3月末に終了となったグローバルリーダー教育院のWEBページです。アーカイブとして残してあります。 グローバルリーダー教育課程は、今後も学内で継続されます。同課程に関する情報は、新 HP に随時アップされますので、(こちら)をご確認ください。
教育システム
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2016.01.04

H27年度後期山田道場WHAT'S GOING ON『Workshop; Jobs to be done IDEATHON with NEC - 1』<NECの若手スタッフとともに行うアイデア・ソン-1「法人の業務;B to Bモデル」> (2/Nov/2015)

Facilitator: Naoto Nishiguchi; Executive Managing Director Japan Innovation Network
<一般社団法人Japan Innovation Network専務理事 西口 尚宏氏>
Mentors: Takashi Tsutsumi, Masato Iino; Learning Entrepreneurs Lab.
<ラーニング・アントレプレナーズ・ラボ 堤孝志氏、飯野将人氏>
Collaboration: NEC Corporation, <日本電気株式会社>

 2015年11月2日、今期2回目となるJobs-to-be-doneワークショップが行われました。前回に引き続き、ファシリテーターにJapan Innovation Network(JIN) 専務理事の西口さん、メンターにラーニング・アントレプレナーズ・ラボの堤さん、飯野さんを迎え、日本電気株式会社の社員の方9名も参加しました。また、学生はオープン参加も含め21名が参加しました。JINは2011年から2013年にかけて行われた経済産業省「フロンティア人材研究会」を母体に設立され、「イノベーションを興し続ける企業を100社生み出す」ことを活動目的とし、イノベーションのエコシステムを構築することを支援されています。なお、ナレッジマネジメントの権威である一橋大・野中名誉教授、東大i.schoolの堀井教授、d.schoolの母体となった米国IDEO社のトム・ケリー氏らが、JINの理事に名を連ねています。


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 まず、Jobs To Be Done(以下JTBD)について簡潔な説明がありました。JTBDとは、「片付けたい用事(お困りごと)」という顧客が実際に抱えているニーズを表します。講義の中では、ドリルを必要としている顧客が抱えているJTBDはドリルではなく、穴を開けることであると、具体的な例を用いて説明されていました。

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 今回は、「都市生活におけるJTBDを考察することで、法人業務における新たな事業領域への発想を得ること」を目的としました。ワークショップは主に2つのパートに分かれていました。前半は、参加者を少数のグループに分け、ワールドカフェ形式で、"Add, Beautify, Connect, Eliminate"の4つの視点から都市生活についてディスカッションをしました。例えば、Addを検討する際は、「都市生活のある特定の文脈に追加したいことやその理由」をディスカッションし、ディスカッションメンバーを変えてBeautify(美しくしたいこと)を検討するといった形です。私が参加したグループでは、「電車の駅に自転車を追加したい」や「人の流れを綺麗にしたい」といったアイデアが提示されました。

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 後半では、それぞれのグループの中で4つの視点から得られたディスカッション結果を総合してJTBDを検討し、最後にクラスの中でアイデアを発表しました。私のいたグループでは、4つの視点に共通して、内と外・住民と旅行者など様々な境界線が存在することが都市の「お困りごと」を生じさせていると考え、都市生活が抱えるJTBD「境界線を柔軟にすることである」と結論づけました。他のグループも様々な視点から具体的な事例を抽象化したJTBDとして提示しており興味深かったです。

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 今回のワークショップは日比谷にあるJIN本社で行われたため、普段の道場とは少し異なった雰囲気があるものとなりました。また、道場終了後は、会場で夕食をご一緒させて頂きました。ファシリテーションいただいた西口さん、サポートいただいた堤さん、飯野さん、一緒にアイデアを考えていった、日本電気株式会社の参加者の皆さんに深く感謝申し上げます。皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました

(文責:田岡祐樹 機械物理工学専攻 AGL4期生)